前回の記事でサルコペニア肥満の診断・チェック法を紹介しました。次に気になるのがサルコペニア肥満の対策法です。先ほどのチェックでもうすでにサルコペニア肥満に該当した場合やサルコペニア肥満予備軍の方はどうすれば良いのか気になるところ。いったいどんな対策をすれば良いのでしょうか?
サルコペニア肥満の診断方法の記事はこちら
サルコペニア肥満は、筋力の低下と肥満が合わさった形態の肥満。なので、対策としてはなんとかして筋力をつけるといったことをしていかなければならないようです。特に年齢を重ねると下半身の筋肉の衰えが激しくなるようです。
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サルコペニア肥満の対策
下半身を鍛える筋トレ
スクワット
①手を前に出して、ヒザが90度になるくらいまで曲げる。いわゆる中腰姿勢。
②3秒ずつかけて中腰姿勢にする。ゆっくりやることで筋肉を使う。
③そして元に戻る
④1日10回が目安とのこと。
ももあげ
①手足を左右交互に1秒ずつかけてあげる。
②1日40回(片足20回)
大腰筋を鍛えることで転倒予防を予防する。
つま先立ち
①3秒かけてゆっくり上下させる
②一日20回が目安
③週に3回ほど行うと効果的
ふくらはぎの筋肉を鍛えることができる。
※高血圧気味の方はこれらのエクササイズは分けて行うと安全なんだとか。なるべく無理はしないようにしましょう。
サルコペニア肥満の特徴
サルコペニア肥満は普通の肥満と違い、高血圧、糖尿病、骨折、寝たきりになるリスクが高くなるので特に注意が必要。
また、体重や見た目ではサルコペニア肥満なのかはわからないので、知らず知らずのうちに体の中で肥満が進行していく可能性もあり、自覚症状もないのでちょっと厄介な肥満。
実際にサルコペニア肥満と診断された方の中には、見た目からは到底肥満とは思えないような方もいる。つまり、太っていないが、体の脂肪に対して筋肉量が圧倒的に少ないような人もサルコペニア肥満と診断される場合がある。
40歳以上の4人に1人の割合でサルコペニア肥満ないしはその予備軍と言われているので、筋肉量のチェックはしっかりと行っておいたほうが良さそうである。