推定患者数23万8千人それが逆流性食道炎。ここ15年間で約5倍にアップしている。逆流性食道炎は何らかの原因で胃と食道の噴門(ふんもん)と呼ばれる弁の働きをしている部分が開きやすくなることで胃から食道へ胃液が逆流してしまう病気。胃液によって、食道粘膜が炎症を起こし深いな胸焼けといった症状がでる。近年、便秘が原因で逆流性食道炎になる方もいるとか。みんなの家庭の医学では便秘と逆流性食道炎関係を詳しく紹介していました。
逆流性食道炎のケースの多くが軽いものが多いという。しかし、悪化すると出血、食道が狭くなる、ガンのリスクが高くなるといったことが考えられるという。
なので、胃の定期的なチェックをしてもらうことが大切。また、逆流性食道炎の治療は胃酸の分泌を抑える薬を使うのがメインとのことです。
なぜ逆流性食道炎が増えている? 便秘も原因の1つ!
逆流性食道炎というと、暴飲暴食や肥満といったものが危険因子とされているが、最近では隠れた原因があることがわかってきているという。それは、意外な病の存在だった。
逆流性食道炎の意外な原因
先ほどの薬治療を使っても逆流性食道炎の症状がおさまらない人がいるということがわかり、なにか別の原因があるのではないか? ポイントは腸。
ある女性のケース
70代の女性のケースでは、3年前に逆流性食道炎と診断されている。胸焼けがとにかく苦しかったという。痛みのためによるに眠れなかったという。治療をしても良くならなかったという。
女性は姉と2人ぐらしで、姉の介護をしていた。3年前の最初の異変は、昼食のあと、胸やけを感じるようになる。そこで、市販の胃薬を飲んで痛みを抑えていた。
しかし、改善するどころか週に3,4日胸焼けが起こるようになる。痛みにたえかねたので病院へいくことにした。そこで逆流性食道炎と診断される。
原因は加齢によって筋力が低下して胃と食道の間の噴門の筋力も低下したことにより胃液が逆流してしまうことがわかる。そこで、胃酸を抑える薬を出されて服用するようにする。1週間後、胸焼けがすっかり良くなったという。
治療から1ヶ月後、また胸焼けが再発してきという。その時も、病院から胃酸抑制剤を処方されていた。しかし、それにもかかわらず、毎日のように胸焼けが起こるようになってきたという。しかも、夜も眠れない始末。この胸焼けはかなり耐え難いものだったという。
再び病院を受診することにした。検査でなんと、食道の炎症がさらに広がっていた。今度はより強い胃酸抑制剤を処方して使うもすぐに再発。症状は悪化の一途をたどる。食事すら喉を通らなくなる。
最初の治療から3年後に転機が訪れる。そこで、医師はなにか別の原因があるのではないかと調べ始める。そこで、問診で調べるうちに便秘に悩んでいることがわかったという。ここ数年10日に1回しかお通じが出ないという便秘に悩んでいた。
そこで、胃酸抑制剤の他に便秘薬も処方される。2週間後、便通がもとに戻り、胸焼けが治ってきたという。
つまり、逆流性食道炎の裏に潜んでいた病気こそ便秘だった。
便秘が逆流性食道炎の原因の理由
便秘が胃酸を逆流させる原因は、腹圧をあげるからです。腹圧は、一定に臓器にかかっているまわりの筋肉などから受けている圧力のこと。便秘になることで、胃が腸に圧迫されて必要異常に圧力がかかり、胃液が逆流する。70代の女性のケースでは、加齢による噴門(弁)の筋力の低下と慢性的な便秘が原因だった。