みんなの家庭の医学では、肩こりの根本原因について取り上げていました。肩こりの原因というと肩や首と思いがちですが実はお腹の筋肉の衰えによることが原因だったりするそうです。このお腹の筋肉が原因の肩こりは、正面に向かって立った時に手の甲を見ればに判別することができるとのこと。
体幹(お腹)の筋肉の衰えが肩こりの原因 判別方法は手の甲
肩こりの原因が肩や首ではない場合、いったいどこが原因となるのか。詳しく教えてくれたのは愛知医科大学病院整形外科の教授の岩堀裕介先生でした。
先生によると、肩こりの原因がお腹周りにあるというのは、いわゆる体幹の筋肉にあるということだという。これらの筋肉はコアマッスルと呼ばれていて、意識していないとあまり使われない筋肉とのこと。
お腹の筋肉が衰えると肩がこる理由
お腹の筋肉がおとろえるとなぜ肩こりになるのか。これは、お腹の筋肉が衰えることで、骨盤が後ろに倒れて傾き、背骨が曲がるようになります。そうすると、肩甲骨が前に傾き手の甲が前に向くようになります。
あと、頭の位置も前に傾き、いわゆる猫背になるということでした。これによって僧帽筋に負担がかかり肩こりになってしまうとのこと。
なので普段から体幹(お腹)を鍛える体操を行うと肩こりの改善につながるとのこと。
体幹を鍛える ねころび体操
番組では、肩こりを解消しお腹の筋肉を鍛える、ねころび体操を紹介していました。3つのパターンが有るとのこと。
下半身ひねり体操
まずは下半身ひねり体操です。脇腹や胸の筋肉が緩み伸びます。
- 膝を立てて仰向けに寝ます。手は横に広げます。
- そして膝を左右に倒します。これを1回とします。
- 10回繰り返します。
上半身ひねり体操
続いて上半身ひねり体操。背中や肩の筋肉がゆるみ伸びます。
まず横向きで寝て、膝を直角に曲げます。腕を伸ばして手のひらを合わせます。
これを左右10回ずつ行います。
お尻持ち上げ体操
お尻を持ち上げる体操は、寝転びながら体幹の筋肉をトレーニングすることができます。
- 仰向けで寝て膝を立てます。
- 次に片方の膝をあげ、胸に近づけるようにしてお尻を持ち上げます。そして3秒間キープします。
- 左右で5回ずつ行います。
肩こりの原因が体幹の筋肉の衰えかどうかチェック
肩こりの原因がいわゆるコアマッスル(体幹の筋肉)によるかどうかは、まっすぐに立ってみて、手の甲が次のように見えるか見えないかで判断することができるそうです。
もし手の甲が見えるならお腹の筋肉の衰えによる肩こりが原因かもしれません。