その差では、お葬式のしきたりや礼儀作法に関する差を紹介していました。突然の訃報で葬式に参列する時、香典や喪服、バッグやアクセサリーなどどれがふさわしいのか気になるところ。特に喪服の代わりに仕事用の黒のスーツにするのはNGとのこと。
仕事着の黒のスーツは喪服代わりにしてはいけない理由
番組では次の5つの事柄について、お葬式にふさわしいかふさわしくないかを取り上げていました。
まずは喪服選び。喪服がない場合、普段仕事で着用している黒のスーツとかでも代用してもいいのか気になるところ。
また、黒の皮のバッグをもっていっても良いのかどうか。アクセサリー選びとして2連の真珠のネックレスをしてもよいのか。
香典袋の表書きは「御香典」にするのが良いのか。また、新札を折って入れても良いのでしょうか。
黒のスーツがダメな理由
専門家によると、喪服の代わりに仕事用のスーツを着ていくというのはご法度だという。
その理由は、スーツの背中にありました。一般的なスーツは後ろに切れ込みがあります。
一方、喪服の方は背中に切れ込みがありません。
切れ込みがあるスーツが喪服としてふさわしくない理由は次のとおりでした。
西洋で昔、貴族が剣をもって武装していてその際に着やすいものとして切れ込みがあるものが動きやすく好まれたという。また、乗馬するときにも切れ込みがある方が動きやすい。
お葬式は武装する場所ではなく、静かにたたずんでしのぶ場所。というわけで仕事用のスーツはふさわしくないとのこと。
革製の黒のバッグもふさわしくない
次に革製の黒のバッグもお葬式にはふさわしくないとのこと。動物を使っているということで殺生の意味合いがありやはりよろしくないとのこと。
布製品か合皮の物がおすすめだということでした。
2連の真珠のネックレスがふさわしくない理由
2連の真珠のネックレスもお葬式にはふさわしくないという。そもそも、葬儀には華美なものをつけていくものではないとのこと。
ただし、真珠に関しては例外で、一粒一粒が涙の象徴として世界的にも女性たちは真珠を身に着ける方が多いという。
2連ふさわしくない理由は、不幸が重なるということを連想させるからだという。
香典袋の表書きは御香典
次に、香典袋の表書きは御香典がベストだという。これはどの宗派にも使えるからだという。
実は御霊前なども使ってもよいとのこと。それは仏になるまでは霊の状態だからだという。ただし、宗派によっては使えないことがあるということでした。
新札を折って入れるのはふさわしい
香典袋に新札をいれるという行為は、前もって不幸を予測し準備していたという意味合いになるとのこと。
なので、1回折るとか、あえてシワのついたお札を入れるとよいとのこと。
また、お札を入れるときは、中袋を用意して、お札は裏向きにして、顔は下にくるように入れて香典袋に入れるのが正しい作法だということでした。
香典の相場
香典の相場としては次のようになっているとのこと。
- 近所の人や友人:3千円から5千円
- 上司や先生:1万円
- 親族や親戚:3万円から5万円
金額は基本的には故人と切れない縁を長く続けるように奇数に揃えるとのこと。