ファスナーを閉める時、布をかんでしまって開かないというトラブルは意外と起こりがち。
裏地が食い込んでファスナーが開かない、思っきり引っ張ってしまい穴が開いてしまったなど、スカートやワンピース、布団カバーなどに付いているファスナーの悩み。布地を傷めず、ファスナーを壊さないためにはどうしたら良いのでしょうか。あさイチでは洋服のお直しの達人、高柳光生さんがファスナーの技を伝授してくれました。
ファスナーを閉めようとした時布が噛んでしまった時の対処法
洗濯ネットと記事の薄い上着のファスナーがよく噛んで開かなくなってしまうとお悩みのケース。特にファスナーを閉めようとするときに布を噛んでしまって困っているとのこと。ファスナーの上げ下げに使うスライダーに布が入り込んでしまうのが、噛んでしまっている状態。
達人は次のようにこの布が噛んでしまったファスナーを対処していました。
噛んでしまった布を横に引く。ただし、ファスナーを閉めるときにスライダーは進行方向と逆に戻しながら布を引きます。
スライダーを進行方向に進めながら布を横に引くと余計に布が噛んでしまうとのこと。
生地が薄い時
生地が薄い時は、ニッパとペンチを用意して噛んだ布を外します。ニッパーをスライダーに挟み、少しずつ浮かせます。
浮いた隙間から布を取り出します。そしてファスナーを一番下まで動かします。
ここで、スライダーが横から見て平行になるようにペンチで押して戻します。これをスライダーの両側行います。
ファスナーの下は付いているが途中で開いてしまった場合
ファスナーを閉めても閉めても途中で開いてしまうファスナーは困ります。こんな時もペンチが役に立つという。
このようになるのはスライダーが緩んでいるためだという。スライダーが緩んでいるとファスナーの突起も緩んでしまい開きやすくなるんだとか。
こんな時は、生地を上に引っ張りつつスライダーを一番下に持ってきます。そして、ペンチでスライダーの端の両側を押さえ、ファスナーの突起の突起の幅と同じくらいになるまで締めます。
ただし、スライダーが緩んで直してもまたすぐに開く場合は、スライダー自体が劣化している可能性があるとのこと。
この場合が専門店に相談したほうが良いようです。