世界仰天ニュースでは、プラダーウィリー症候群と闘う男性を取り上げていました。このプラダーウィリー症候群は遺伝子の病気で2歳くらいまでは症状はあまりなく普通の子どもと変りが無いが3歳くらいになると、満腹感を感じなくなり、その結果食べ続けてしまい太り続けてしまうという病気だという。日本にもこのプラダーウィリー症候群の人たちは存在しているとのこと。
プラダーウィリー症候群とはどんな症状なのか
番組で、プラダーウィリー症候群と20年間闘い続けている親子が紹介されていました。オーストラリアのシドニーに住むバージニア・スザラスさんは1996年に3番目の子供を出産した。
その子供の名前はヘンリーと名付けられた。生まれた時の体重は2270gでミルクを吸う筋肉が弱かったのでヘンリーは3週間の特別ケアが必要だった。
さらに、体が小さく、筋力が弱いことから先天的な病気の疑いがあるので、医師は遺伝子テストを行うことにしたという。
生後6週間後、医師からある病気を告げられたという。それは、ヘンリーがプラダーウィリー症候群という病に罹っているということでした。
一般的に、3歳を過ぎた頃からヘンリーは自分の食欲を抑えられなくなると医師に告げられたという。
これは、脳の満腹中枢に障害があるためだという。そのため、いくら食べても満腹にならないという。
残念ながら、現代でもプラダーウィリー症候群そのものを治すことはできないとのこと。
ただ、現在では、低身長の症状が見られる幼い患者には、成長ホルモン剤の投与が認められており、これにより身長が伸びることによって筋力が付き肥満になりにくくなっているという。
しかし、ヘンリーが生まれた時はこのような処置がまだできなかったという。
プラダーウィリー症候群
プラダーウィリー症候群とは16000人に1人が発症する先天性疾患。
この病気に詳しい埼玉県小児科医療センターの大橋博文医師によると、過食とそれに伴う肥満、低身長、性腺の発育不全、知的な障害、情緒面の問題などを伴う先天的な疾患だということでした。
この病気で一番問題なのは過食とそれに伴う肥満によって引き起こされる様々な合併症だという。
3歳で過食になった
ヘンリーが3歳になったころ、医師がいっていたとおりに過食の症状が出始めたという。ヘンリーは夜な夜な冷蔵庫に入っている食べ物をこそこそと食べ始めるようになったという。
もちろん、注意しても効果が全くなかったという。それから、母親とヘンリーの食欲との闘いが始まった。
母親は冷蔵庫に鍵をかけるようにした。
プラダーウィリー症候群は常に空腹感を感じているわけではないという。食べ物を見たり考えたりすることで抑制が効かなくなるとのこと。
そのため、食べ物を遠ざけておくことがもっとも効果的だと言われているという。
今のヘンリの体重は20歳で195kgだという。週4日間、ダイレクトメールや衣料品のパッキングの仕事をしているという。
鍵付きの冷蔵庫と低カロリーの食事は一生続いていくという。