あさイチでは、照明器具による電気代をおよそ4分の1に節約する方法を紹介していました。その方法はLEDに変えるという定番の方法の他に、なんと照明の数を増やすという方法でした。なぜ照明器具を増やと節約ができるのか。
照明の電気代を4分の1にする方法
家の照明器具に工夫を加えることでなんと最大でその電気代を4分の1にまで節約する方法があるという。詳しく教えくれたのは照明プランナーの栗山幸子さんでした。
番組では、夫と妻、子供二人の4人家族で3LDKで暮らすご家庭を取材。この家庭では、こまめに電気を切ったりと節電を心がけている。それでも、リビングの照明だけで年間の電気代がおよそ9000円ほどになるということでした。
リビングにある2つの照明はマンション購入時に付属していた蛍光灯(LEDではありません)で消費電力は68ワット。
照明プランナーの栗山さんは、電気代を節約する2つの方法を教えてくれました。
照明をLEDに変える
LEDは蛍光灯よりも少しの電力で明るく光をだすことができて、1個1個の消費電力が少ないので電気代を抑えるのにLEDに変えることがおすすめだという。これだけで照明にかかる電気代の約4割を減らす事ができるんだとか。
多灯分散 照明の数を増やす
照明の分野では常識と言われているそうですが、照明の数を増やす方が結果的に消費電力が抑えられて電気代の節約ができるということでした。多灯分散(たとうぶんさん)とも呼ばれる手法だという。
例えば多灯分散することで食事の時は食卓だけの電気をつけて、他の照明は消します。ソーファでくつろいでいる時は食卓の照明は消します。このように細かく調節できるので結果的に電気の消費量が減り、電気代の節約になるとのこと。
照明の数を増やす方法
照明の数を増やすと言ってもなかなか難しいと考える人が多いですが、工事なしでも意外と簡単に照明を増やすことはできるとのこと。
例えば、ダクトレールというツールを取り付けることで食卓などの照明を簡単に増やすことができるとのこと。
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また、テレビの後ろにはバーライトという間接照明をつけたりなどして照明の数を増やします。
先ほどのご家庭のリビングには2つだけの照明しかありませんでしたが、このようなツールを使い照明の数を5つに増やしました。
ここまでで、この家庭の年間の照明の電気代が4360円までに抑えられるたとのこと。さらに、テレビを見る時は天井の照明を消してバーライトのみにしたり、食事の時は照明の数を少なくするといった調節をすると年間の照明の年間の電気代が2000円程度になるということでした。
もとは取れるのか
今回でいうとこの家庭では5つの照明器具を増やしました。通販などで仮に3万円程度かかったとして、年間7千円ほど節約する事ができれば4年ほどで初期投資の費用は4年ほどで回収することができるとのこと。
ただし、メーカー品などを使って照明器具を増やした場合、10万円を超えることもあるので、そうなると初期費用の回収する期間が長くなるので注意が必要です。
いずれにせよ、予め予算の上限を決めて照明器具を揃えるのがポイントとのこと。
LED電球は得なのか
番組では、LEDが実際問題どのくらい得なのか調査していました。810ルーメンという同じ明るさのもとで調べた電気消費量の結果が次のようになっていました。
- 白熱電球…54W
- 蛍光灯…11W
- LED…7.5W
電気消費量でいくと断然LEDがお得になっています。
次に、電気の寿命についても全然違っていました。LEDの方が断然長持ちするという結果になっていました。
- 白熱電球…2,000時間
- 蛍光灯…6,000から15,000時間
- LED…40,000時間
4万時間電気を使ったときの電気代
実際にLEDの電球の寿命を基準にに、4万時間電気を使った場合の電気料金の試算は次のようになるとのこと。
- 白熱電球…58,320円
- 蛍光灯…11,880円
- LED…8,100円
電球の取替料金を除く電気代だけで上記のようになるとのこと。やはり節約という意味ではLEDに変えた方が断然お得感があります。
家庭における電気の消費量トップ4
家庭での電気消費量で意外と多いのが照明器具やテレビ。冷蔵庫に関してはずっとつけっぱなしなので一番消費電力が高いというのは納得です。家の中での電気の消費量ランキングは次のようになるようです。
- 冷蔵庫…14.2%
- 照明器具…13.4%
- テレビ…8.9%
- エアコン…7.4%
- その他
ここで、節約するとすればやはり照明器具に焦点をあててやっていきたいところです。