今、インフルエンザワクチンに革命が起ころうとしている。12月9日のモーニングバード!では、鼻スプレー型インフルエンザワクチン(経鼻ワクチン)が紹介されていました。この経鼻ワクチンの効果はかなりのもので、今存在しているA型、B型、A香港型のウイルスの他にも新型のインフルエンザウイルスに対しても対抗できるのではないかと注目を集めている。
鼻スプレー型ワクチン(経鼻ワクチン)と従来のワクチンの効果の違い
番組では国立感染症研究所を紹介。そこでは、新たなワクチンが開発されている。それは、インフルエンザにかからなくなるようなワクチンの開発。
今のインフルエンザワクチン
今のインフルエンザワクチンは、インフルエンザの症状をやわらげる効果しかないという。現在予防接種として行われているワクチンはインフルエンザにかかった後の重症化を防ぐためのもので、インフルエンザにかからないようにするわけではないという。
つまり、感染そのものを食い止めるものではないということ。
鼻スプレー型ワクチンと効果
現在開発中の鼻スプレー型ワクチン(経鼻ワクチン)は鼻にスプレーするタイプで、ワンシーズンに鼻の粘膜に2回スプレーするだけ。
喉や鼻の粘膜に抗体が作られ、インフルエンザの感染そのものを防ぎ予防する。この点で従来のワクチンとは違う。
また、毎年変異するウイルスに対しても、実験では感染を抑えるというような結果が出ているという。
なぜ鼻スプレー型ワクチンはインフルエンザの感染を防げるのか?
鼻スプレー型インフルエンザワクチンが、変異したインフルエンザウイルスの感染にも有効だとされる理由は、抗体の大きさにあるという。
現在の注射によって誘導される抗体は大きさが小さい。それに比べ経鼻ワクチンで誘導される抗体はサイズが大きく、鼻の粘膜や喉に作られる。
抗体が大きくなる理由は、鼻は常にハウスダストや花粉、排気ガスといった外敵にさらされている過酷の環境で作られるから。
鼻スプレー型ワクチンはどこでうけられるの?また値段はいくら?
現在鼻スプレー型ワクチンは開発中で臨床段階を終えて、治験の段階に来ている状態。なので経鼻ワクチンを受けることは事実上不可能です。
実用化されるのはだいたい5年くらいかかるのではないかと言われている。また、経鼻ワクチンの値段については、今のインフルエンザ予防接種と同じくらいの値段になるそうです。
回数は1シーズンに2回、鼻の粘膜にスプレーする。
今後の経鼻ワクチンの開発スピードに期待です。