サタデープラスでは、冷凍食品業界の大手であるニチレイが自然解凍に10年出遅れてしまった理由とアセロラドリンクが後の自然解凍で成功させたことについて取り上げていました。凍ったままお弁当に入れて2時間ほどで食べごろになる自然解凍の冷凍食品。電子レンジいらずでお手軽で1990年代ころから多くメーカーで売上を伸ばしていたそうですが、冷凍食品大手のニチレイさんではその発売が10年以上も遅れてしまったということでした。実際2013年になって自然解凍の冷凍食品を発売したとのこと。
ニチレイが自然解凍に10年遅れた理由
自然解凍の冷凍食品が出回り始めた当時、営業部と開発部の会議でこのトピックが持ち上がったが、開発部にとって最大の敵は傷みやすさにあったという。
つまり、自然解凍させるとゆっくり解凍され、さらに常温にもさらされるためどうしても傷みやすくなってしまいます。
添加物を使うことでこの問題を解決することができたが、多くの人が知っている食材や素材を使って自然解凍できるようにしたかったという考えがあったのでなかなか自然解凍に手が出せなかったということでした。
自然解凍を可能したアセロラドリンク
自然解凍できる冷凍食品を開発するため、開発部ではいろいろな食材を試してみたがかなり苦戦を強いられていた。
コロッケと梅干し、からあげとわさびなどなど。どれも売り物になるレベルではなかったという。
いろんな食材を試している中で一筋の打開策が見つかったそうです。
それがアセロラドリンクでした。
実は、このアセロラドリンクを日本で初めて商品化したのはニチレイだったそうです。
アセロラには、食品の傷みを防ぐことができるビタミンCがレモンの34倍含まれているにも関わらず、酸味がまろやか。
この濃縮果汁を冷凍食品にいれてみたところ、味も全く邪魔していないことがわかり、自然解凍を実現することができるようになったとのこと。
ニチレイの売上ナンバーワン冷凍食品
番組ではニチレイの冷凍食品の中で売上がナンバーワンである商品をピックアップしていました。
それはなんと本格炒め炒飯。
2001年発売開始から年間3000万袋以上売れているということでした。
パラパラになる理由
電子レンジで炒飯をチンしているのだけなのになぜご飯がパラパラになるのか気になるところです。
それは製造工程で、ご飯を炊いているのではなく、蒸しているから実現できる技だということでした。
むすことで米の粘りをコントロールしお米のベタつきを防ぐことができるという。