モーニングショーのそもそも総研では、炭水化物ダイエットの最新研究について取り上げていました。糖質制限や炭水化物ダイエットは定番のダイエットですが、長期間行うとむしろダイエットどころか体の老化を早めてしまうという。また、IL-6の値が増えて寿命も短くなってしまう可能性があるとのこと。これは東北大学大学院の研究で最近(3月17日)発表されたということでした。
炭水化物ダイエットで老化し寿命が短くなる理由
炭水化物ダイエットや糖質制限ダイエットで実際にダイエットに成功した人は多いかもしれません。実践すれば短期的に痩せられる。そんな効果があるダイエット法ですが、ここに驚きの研究結果が最近発表されました。
それは東北大学大学院の研究によると、「糖質制限を長期間続けると老化が早く進み寿命も短くなる可能性がある」というものでした。
糖質制限食を与えたマウスの実験
東北大学大学院農学研究科の都筑毅准教授が行っているのは食事や食品が体に及ぼす影響や老化についての研究。
マウスを3つのグループに分けて糖質制限ダイエットが及ぼす影響の実験を行ったという。マウスの分け方は、食事の内容によって行われたとのこと。通常食のグループは炭水化物64%、脂質16%、タンパク質20%に設定、高脂肪食は炭水化物35%、脂質49%、タンパク質16%に設定、糖質制限食は炭水化物19%、脂質49%、タンパク質32%に設定したそうです。
この結果、まずマウスの見た目が明らかに違っていたそうです。糖質制限食を与えられたマウスは痩せて、すごく皮膚の状態も悪く、毛の密度も薄くなっていたそうです。
つまり、低炭水化物食で見た目の老化が進んだという結果になったとのこと。
また、このマウスは通常食や高脂肪食のマウスに比べ30%早く老化が進行したとのこと。
糖質制限食のマウスの寿命が20%減
また、糖質制限食を与えたマウスは多くが平均寿命まで生存できず、平均寿命よりも20~25%短命だったとのこと。
ちなみに、マウスの年齢は48週齢で人に換算すると70歳になるとのこと。
IL-6(インターロイキンシックス)が1.5倍に増加
IL-6(インターロイキンシックス)は体が炎症してきたり、老化してきたりすると値が増えてくるというタンパク質。
この数値が上がると、老化もしくは体が炎症状態にあるということを示すとのこと。
インターロイキンシックスの数値が上がるとがんや糖尿病の発症率も上昇するとのこと。
マウスの実験では、糖質制限食を食べていたマウスはこのIL-6が通常食のマウスと比べると1.5倍になっていたそうです。