バイキングでは芸能人の熟年離婚をはじめ、20年以上一緒に生活してきた夫婦が離婚してしまう熟年離婚について取り上げていました。なんでもここ30年で熟年離婚は2倍に増えているとのこと。離婚問題に詳しい、離婚カウンセラーの岡野あつこ先生が解説してくれました。番組では熟年離婚の原因ランキングトップ10を紹介していました。
熟年離婚が増える理由とは
最近では、芸能人でいうと片岡鶴太郎さんが2017年3月に離婚していて結婚していた期間はなんと38年。その他、香川照之さん(結婚期間21年)、ヨネスケさん(結婚期間40年)など長年夫婦生活をいとなんできたにもかかわらず離婚に至っています。
このような長年つれそった夫婦が離婚に至る熟年離婚は芸能人のみならず一般にも広がっているとのこと。
同居期間20年以上の離婚件数の推移を見ると1985年20434組だったのが2015年には38641組に増加しており、30年でおよそ約2倍に増えているとのこと。
離婚問題に詳しい岡野先生によると、30年で2倍に増えた理由の一つには、女性の社会進出が増えたことだという。女性が仕事と収入を得たことで老後の貯蓄の不安もなくなり、女性たちが1人で自由な生活を送りたいと考える人が増えたためだという。
熟年離婚の原因 妻に原因がある場合のトップ5
離婚の原因は夫側と妻側で違うということでした。まずは、夫側が妻に離婚を申し出たケースの場合の離婚の原因のトップ5は次のとおりでした。これらのランキングは岡野先生によるものでした。
- 妻が年金生活に不平不満を言う
- 親の面倒をみてくれない
- 趣味を否定される
- 自分の浮気
- 妻が離婚を言い出す前に別れたい
夫に離婚の原因がある場合 トップ5
妻が夫に不満があり、離婚したケースでは次のような離婚の原因となる事実があったということでした。これもランキングにすると次の結果になったとのこと。
- 夫が家事を手伝わない
- 夫の暴言
- 妻への感謝の言葉がない
- 夫が浮気したので離婚
- 夫以外に好きな人ができた
熟年離婚されるタイミング
夫、または妻側が相手から離婚をつきつけられるタイミングで多いのは、環境が変わった時だという。
環境が変わるというのは、夫が定年になった、子供が自立した、両親の介護などだということでした。
年金分割制度による熟年離婚の増加
もうひとつ、年金分割制度の開始によって熟年離婚が増加したのではないかという見方もあるとのこと。
年金分割制度とは、離婚をした場合に当事者の一方からの請求などにより、婚姻期間中の厚生年金記録を当事者間で分割することができる制度。
この制度は2007年以降から施行されていて、妻は最大で50%を受け取ることができるという。