耳が最近聞こえづらくなってきたと感じている方はいないでしょうか。大丈夫と思っていても40代からジワジワと聴力の衰えは進行しているという。聴力も年齢とともに衰えていく。聴力の回復させる方法はなんと簡単な脳トレでも可能だという。モーニングバード!では聴力の鍵を握る蝸牛にある有毛細胞の再生まで詳しく紹介していました。
模擬難聴システムで聴力の衰えを体験
番組では良純さんが株式会社オトデザイナーズで模擬難聴を体験。模擬難聴システムという特殊なデバイスを使い話し声を高齢者が聞いた時の音に変換して聴力の衰えを体験するもの。
なんとなく音がこもってる感じで聞こえてくるようです。さらにひずんだり、われたりと変化もする。
実際に高齢者との関わりを円滑にするためにトレーニングツールとして使われている。
有毛細胞が壊れる=歳をとると聞こえにくくなる
音は空気の振動。耳たぶで振動が集められて鼓膜が震える。さらに奥に震えが伝わってカタツムリの形をした蝸牛(かぎゅう)というところに到達する。蝸牛のなかで振動が電気信号に変えられて脳のほうで音として認知される。
蝸牛のなかには毛が付いている細胞が存在している。有毛細胞という細胞。この細胞が音に合わせて実際に縮んだり伸びたりする。
細胞の先端にある毛のような部分が音の振動を受けるとリズムを刻んで振動を増幅させる。小さな音でも聞こえるようになる。
頑張って動いている細胞なだけあって以外と壊れやすい。40代の前半になると徐々に聞こえが衰えてくるのは、繊細な有毛細胞の毛が壊れたり、抜けてしまうことが原因。有毛細胞が一度壊れると元に戻ることはないという。
ワイデックス・ドリーム-最新補聴器
最新の補聴器は常に自動的に音の環境を調節してくれるという。ワイデックス・ドリームという補聴器もそのひとつ。コンピューターを搭載し、周囲の音を聞きやすく調節する。状況に合わせて騒音を低減し会話を聞きやすく強調してくれるすぐれもの。
ちなみに最新機種の値段は片耳でなんと46万円!
お手頃価格の補聴器だと片耳で7万6000円くらいなんだそうです。
有毛細胞も再生可能?
慶應義塾大学とハーバード大の共同研究によりとある薬を使うと有毛細胞の毛が生えるという事に気づいたという。その薬はγ(ガンマ)セレクターゼ阻害剤。
聞こえが悪くなったネズミに、薬を耳の中に打って上げることで失われている部分の有毛細胞を再生させることに成功したという。しかし、まだまだ研究段階ということです。
耳の衰えの対策は脳トレ
脳トレで耳の衰え対策ができるという。
カカシ、たかしと一文字違いの音を聞き分けるゲームや複数のモノから1つだけ違うものを選び出すゲームなど瞬発力を養うことを行うと言葉の聞き取りが少しずつ良くなるという。
1日1時間、週に5日日間を8週間続けると聴覚テストに明らかな違いがでたという(ノースウェスタン大学)。
聴力を鍛えるには脳を使う事が関係しているんですね。