ためしてガッテンでは、ヘモグロビンに継ぐ第2の鉄分としてフェリチンがテーマで紹介されていた。フェリチンもヘモグロビンとおなじように鉄分なので不足する。このフェリチンが不足することで原因不明の症状に悩まされている方が多く存在しているという。うつ病や睡眠障害、肌荒れなどもフェリチン不足が原因の場合があるという。
第2の鉄分=フェリチンとは
フェリチンの働きはヘモグロビンとはまったく異なっている。
貧血などで話題になる鉄分というとヘモグロビン
鉄が4つで構成されており、それが酸素をくっつけて運んでいる。
仕事:酸素を運ぶ
第2の鉄=フェリチン
大きさはヘモグロビンと同じくらいの大きさ。
箱の中に鉄が4500個入っていて鉄はヘモグロビンのようにむき出し状態ではない。
フェリチンはいわば鉄の倉庫のような働きをしていて、必要なときに必要な分だけ鉄を取り出して渡す。
仕事:細胞を増殖させる
鉄は体の中で様々な補助的な役割を果たす。骨髄では免疫細胞が作られている。その免疫細胞を増やすのにも鉄が使われている。また、脳でセロトニンとドーパミンが不足してこれを補うためには鉄分が必要。フェリチンが不足すると睡眠障害やうつになるというのはこれが理由。
実は日本人はフェリチンが不足している?
11歳から90歳の女性3000人を対象とした検査によるとなんと約半数でフェリチンが不足していた。
※但し
・肝炎などは鉄の摂り過ぎは害になる
・サプリメントは鉄過剰に注意
野菜類から鉄分を効果的に摂る方法
豚レバー、牛肉、マグロ、ほうれん草、ひじき、小松菜、などが豊富に鉄分が含まれている。
しかし、野菜、海藻に含まれている鉄分は錆びている状態、いわば酸化した鉄が多く含まれている。吸収率が変わってくる。肉類だと10%から30%の吸収率。一方、野菜類などは1%から8%くらいと低い。
そこで、野菜類からの鉄分の吸収率をアップさせるためには食後にビタミンCを摂ると効率が上がる。レモンジュースを飲むだけで2倍に吸収率がアップするというデータもあるという