所さんの目がテン!では、間伐材をどう使えばよいのかを調査。そのなかで国産材のダケカンバを使ったエレキギターを紹介していました。なんとこのエレキギターはボディが白樺でネックの部分がダケカンバという北海道に生息している木で作られているとのこと。
国産材(ダケカンバ)を使ったエレキギター
番組では、京都大学の森林科学科生物材料設計学で木材について研究している講師の村田功二先生を訪れました。するとその研究室にはエレキギターが置いてありました。
なんでも、これはれっきとした研究のためのものだということでした。
エレキギターというと北米の木や熱帯の木で作られている物がほとんどだという。それを国産の広葉樹資材に置き換えられないかという研究なんだそうです。
国産材の自給率は3割程度
実は日本は国土の68.5%が森林という世界でも指折りの森林大国。豊かな森に囲まれているが、国産材の自給率はなんと平成28年で34.8%とのこと。
後は輸入材が占めている状況だそうです。村田先生の研究は国産材の新たな利用法を見つけることだという。
エレキギターの全部を国産材作る
村田先生の研究の一環としてギター製作が趣味だったという大学院生と一緒に取り組んだのが、全部を国産材で
賄ったというエレキギターづくりでした。
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ダケカンバがメイプルの代わり?
通常エレキギターはボディ、指板、ネックの3つから構成されているという。中でも国産材では難しいとされていたのがネックの部分。
弦のテンションが強くかかるので、強度がないと曲がったり折れたりしてしまうとのこと。
現在ほとんどの場合メイプルという外国産の硬い木材がネックとして使われているという。
先生はネックに使える代わりとなる木を探しついに発見したという。
それは、北海道にあるダケカンバとう木だという。このダケカンバの強度や特性がほとんどメイプルと同じとのこと。
これによって、全て国産材を使ったエレキギターを作ることができるようになったとのこと。
ちなみに、完成品は、ネックと指板はダケカンバでボディはシラカンバ(白樺)からできているとのこと。