あさイチでは、女の友情がテーマとして取り上げられていました。女の友情はハムより薄いと言われているそうです。女性の友情が薄くなってしまう背景には女性の幸せモデルが関係しているとのこと。番組に出演していたくわばたりえさんは、出産の時にいろいろと女性の友人関係がギクシャクすると思ったそうです。
女性の友情は薄いの?
番組のアンケートでは、女性の親友がいるかいないかに対しているが66%、いないが34%という結果になっていました。
女性の親友がいない人が3割を超えていました。
さらに女性の友達に裏切られたことがあるかという質問に対してはあると答えた方は41%でした。
専業主婦になったことで友情に亀裂
夫と3歳の娘がいるYさん26歳。Yさんには高校からのMさんという親友がいます。
同じアルバイトで知り合ったそうです。ピアスの穴も同じように開けたり、休みの日も一緒につるんだりしていたそうです。
高校を卒業してからは専門学校卒業、就職、誕生日などの節目ごとに手紙交換をしていたそうです。
子供が生まれてすぐの時にもらった手紙には「安心した」と書かれていたそうです。
二人の友情が揺らいだのは、出産をきっかけにYさんが専業主婦になってからでした。
子育てに追われる毎日。Yさんは自分の時間がほとんど取れなくなりました。
親友のMさんは独身で美容業界で働いています。
互いに話が噛み合わなくなり共感できなくなったとのこと。
とういうのもMさんから「後輩ができた」「責任が増えた」など話を聞かされるが、Yさんにとって話せば話すほどモヤモヤすることが増えてきたという。
そして、もう5ヶ月も会っていないとのこと。
相手のことを思うばかりに完全に関係が途絶えたケース
34歳のSさん。5年前同じ日に結婚した親友がいます。その親友のFさんはお姉さんみたいない人で、自分の中では家族と思っているとのこと。
親友は3歳年上で高校時代から20年の付き合い。ある日、母親からFさんが不妊治療をしているらしいということを聞かされたそうです。
「どうして話してくれなかったのか」と思っていたがあえて話題には出さなかったとのこと。
間もなくすると先にSさんが妊娠。
どういうふうにFさんに妊娠を報告するのか迷ったという。
それいらいFさんから連絡がきても当たり障りのない返事しかできなくなったとのこと。
結局、出産ギリギリになってFさんに妊娠していたことをメールで伝えたそうです。
相手はいつものように喜んでくれると思っていたが、「そうなんだ、よかったね」と普段のFさんのメールとは全く違っていたそうです。
それ以来FさんはSNSのアカウントも削除。それ以来4年間連絡は途絶えたままとのこと。
女性の幸せモデル
女性同士の友情にヒビが入るのは、女性の生き方に関係があるとのこと。
明治大学准教授の田中洋美先生によると、女性の幸せモデルというのがあり、その中には結婚して出産するというところが重要になっているという。
そうすると、そのモデルにあてはまらない生き方をしている人に対して、世の中で多くの方が気を使ってしまうところが、女性同士の友情にも影響するということでした。
ここで言う女性の幸せモデルとは、卒業、就職、結婚、出産という人生の流れのことです。
どうすればよいのか
こうした女性の幸せモデルが原因となるような場合、どうすればよいのか。
一つには、勇気をもってはっきりともどかしい気持ちを伝えてみることも大切だという。
連絡が途絶えてしまったケースでは、本当の親友ならしばらく放っておいて相手を自由にするのも友情だということでした。