ヒアリというアリがアメリカや世界各国には生息しているそうです。このアリはなんとススメバチよりも猛毒を持っているという。特にアメリカなどでは毎年100人ほどの犠牲者が出るほどで恐れられている。世界仰天ニュースではこのヒアリアレルギーが取り上げられていました。もしかしたら日本にもヒアリが生息しているかもしれない!
ヒアリアレルギーの例
13歳の少年のケース
2008年ルイジアナ、パトリック13歳の少年と母の二人暮らし。
自宅の裏庭で事件が起こる。パトリックは腐葉土にいた無数のアリに噛まれる。すぐにバスルームに駆け込む。すでに300箇所も刺されていた。
気分が悪くなる。近くの病院へ連れて行く。パトリックは白目をむいて倒れる。
倒れた原因は、ヒアリというアリに噛まれた事による。このアリの毒性は激しく、やけどのような痛みが走る。
重症化すると呼吸困難などで死亡することもある。
パトリックは3時間後に生命維持装置に繋がれていた。さらに吐血の症状も起こり、心臓も2回も停止。
アリに刺されただけで命の危険にさらされるとは思っていなかった。
アリの毒が血栓を作るので輸血で何とかカバーして、3日で意識を取り戻した。絶体絶命からの生還。2週間後には退院していた。
しかし、大きな問題が残る。それは、次にヒアリに刺されるとショックを起こす危険があるという。いわゆるアナフィラキシーショックと呼ばれるアレルギー反応を起こす可能性が高くなる。
65歳の女性のケース
ポメロイはリビングで休んでいた。これが悲劇をまねいた。
なんと庭にヒアリの巣ができていた。
そして、室内に侵入したヒアリがポメロイの足を刺した。しかし、熟睡していたため気づかなかった。エピペンという抗アレルギー剤を投与するも間に合わなかった。
そして、すぐに病院へ運ばれた。しかし、意識が戻らない。脳死状態に陥り、5日後にポメロイは亡くなってしまった。
このケースもヒアリアレルギーが原因。ただしポメロイのケースは20年前にもヒアリに噛まれていた。つまり、抗体が作られていた。
そこで、2回目にヒアリに刺されると、過剰な症状が出ると医師に言われていた。ヒアリのいるところには近づかないこと、蜂にも刺される事も避けるように言われていた。
20年間ヒアリ対策は万全だったが結局このような悲劇に見舞われてしまった。
ヒアリの毒には、たんぱく質が含まれていて、これにアレルギー反応を示す。アメリカではこのたんぱく質にもともとアレルギー反応を示す人が1%の確率で存在しているという。
ヒアリは日本に生息しているのか
ヒアリの生息地はアメリカをはじめ中国など世界各地へと広がっている。
日本には生息していないとされているが、その実態はわかっていない。
もし、日本でヒアリが発見され3年経過していたらその根絶は不可能に近いという。
ちなみに2005年にヒアリは特定外来生物として認定されている。