中高年を襲う肺の病気、肺のMAC症というのが近年増えているそうです。知らず知らずに感染して病院へ行っていてもこの病気の発見が遅れてしまった方もいる(15年前のケース)。健康カプセル!ゲンキの時間ではこの肺のMAC症の症状や治療法、対策法などが紹介されていました。
肺MAC症とは
中高年を襲う、一度かかったら治りづらい病気。肺MACは年間6千人が発症している。亡くなられる方も多数いる。患者は中高年が中心で、肺MAC症の原因は今のところ不明とされている。
肺MAC症はMAC菌が感染して肺に居座り炎症を引き起こし慢性の気道感染症が起こる病気。
肺MAC症になった女性のケース
朝から体調がいつもと違う。熱がでて、咳は夜眠ることができないくらいにでる。お腹のそこからえぐり出されるように苦しい。このような症状が9ヶ月の間続いたという。
しかも病院へ行っても診断結果は気管支炎と診断される。しかし、処方薬を飲んでも症状が回復することはなく7年が経過。病院を変え転々としていた。
そこで、肺MAC症と診断される。
肺MAC症の症状と治療法
結核と非常に症状が似ている。MAC菌は結核菌と形もそっくりで菌が肺に感染し組織を破壊。
主な症状も、咳、息切れ、発熱、血痰などと結核と似ている。
また、肺に空洞ができるのも特徴。これは結核の時にもできる。
放置しておくと重症化して呼吸不全になることもある。
肺MAC症は完治が難しいとされ、治療法も抗生物質の服用や手術などで寛解することが多い。
MAC菌が生息している場所
肺に感染するMAC菌はとても弱い菌とされている。プールや噴水、水回り、土まわりなど非常に幅広く日常の至る所に生息している。そのため避けることは不可能に近い。
MAC菌は人から人への感染は今のところ証明されていない。このため隔離といったような処置は必要なく、外来で十分対応してくれるという。
肺MAC症の対策
肺MAC菌に感染しないようにするためには日頃から抵抗力を高めることが大切。良質な睡眠、栄養バランスの整った食事、疲労やストレスはためないようにする。