金スマではシリーズ88万部突破の「医者が教える食事術」スペシャルを取り上げていました。詳しく教えてくれたのはこの本の著者で医師の牧田善二先生でした。
玄米は100回噛まないと栄養的メリットなし
最初に取り上げていたのは玄米についてでした。なんでも玄米は100回噛まないと栄養的にはメリットがないとのこと。なので30回とか噛んで食べてもあまり意味が無いそうです。
というのも玄米に豊富に含まれている栄養素は糠にこそ含まれていて中途半端に噛んで食べても消化・吸収されにくいとのこと。
なので目安として玄米は100回ほど噛んで食べると消化吸収されやすくなるとのこと。
カルシウムを摂ってもイライラ解消効果なし
イライラしているとカルシウム不足だと言われることがありますが実はこれは事実ではないとのこと。慌ててカルシウムを摂取してもイライラ解消にはならないとのこと。
イライラ解消には牛乳がおすすめとのこと。牛乳に含まれている必須アミノ酸がイライラを抑えてくれるとのこと。
また、チョコレートなどの適度な糖質もイライラ解消におすすめとのこと。
太りたくなければバターをとったほうが良い
女優の田中美奈子さん、この日の買物ではバターが少ないパンを選んでいました。先生によるとこれは間違いだという。
バターには脂質が多く含まれていて太る原因とされているが、牧田先生の本によるとカロリーと肥満は関係ないという。
太る原因は糖質
糖質を多く摂ると、ブドウ糖がふえて血糖値が上がり血糖値を下げるのにインスリンが出て、エネルギーとして使えきれなかった場合は脂肪として蓄えられます。むしろ、糖質が太る原因だという。
バター100gで糖質量は0.2g程度だという。
バターの脂のコーティングにより糖質の吸収を抑えてくれるのでむしろ太りにくくなるということでした。
クロワッサンと食パンの比較
金スマスタッフで検証。食後90分食パンを食べたときの食後血糖値は103でした。
一方、バターたっぷりのクロワッサンを食べた場合の食後血糖値は83と低く出ていました。
バターを塗って食べるのがおすすめ
納豆を食べる時に生卵を入れるのはNG
これは芸人友近さんも間違っていました。ある日の楽屋、ライブの本番前はケータリングでご飯をすましていました。
そして、納豆に生卵をいれて混ぜて一緒に食べていました。しかし、これが間違いでした。
牧田さんによると卵を大損しているという。卵白にはアビジンがビオチンの吸収を阻害してしまう。
納豆の本来の栄養素が消されてしまうという。黄身だけを入れて食べるのが良いとのこと。
ナットウキナーゼはネバネバの中に含まれていて、納豆を食べるときはさいしょにかき混ぜ(50回くらい)ネバネバのをだし、黄身だけを入れるようにすると効果的とのこと。
卵は1日何個たべてもOKコレステロール値は上がらないことは常識となっています。
わさびを醤油で溶くのは栄養素もったいない
わさびの食べ方に関しては柴田理恵さんも間違っていました。家庭ではベテラン主婦の柴田さん。
わさびの辛味のイソチオシアネート化合物は血流をサラサラにする効果あり1日5g摂るだけで効果が期待できるという。
醤油でわさびを溶くといけない理由は、その健康成分が水溶性のため醤油で溶くと流れ出てしまうからだという。もちろん醤油ごと飲むことはできません。
だから刺し身にわさびをのせて食べるのがベストだという。そばを食べるときも同じだという。
すりおろすコツ
すりおろすコツもある。茎の部分に多く含まれているので上の方からすりおろすべしとのこと。
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銀杏で認知症の機能が改善できる
田中家では秋は銀杏拾いをしているという。牧田先生によると銀杏は認知症改善に期待できるという。
銀杏の強烈な匂いが大切だという。その正体は酪酸。体内に入るとケトン体になり脳を活性化させるという。
脂肪はいくらとっても太らない理由
先生によれば体内で脂肪は使い果たされるという。なので普通に食べる分には何ら問題はないとのこと。
脂肪は、脂肪から脂肪酸そしてリポタンパク質になるという。これは細胞の膜、ホルモン、胆汁の素材になるということでした。
余った脂肪はどうなるのか。それは便に出てしまうということでした。そのため摂取した脂肪は体にはつかないという。
ならばマヨネーズはどうなのか。100gあたり703kcalという脂肪分だが本当に太らないのだろうか。
常識的に食べていれば絶対に太らないという。
肉の脂肪はむしろ摂ったほうが良い
肉の脂肪が重病のリスクを減らす。統計データがあるという2013年の筑波大学ののデータによると、脳出血と脳梗塞の発症リスクは下がるとのこと。
緑茶はダイエット効果も大
柴田理恵さんが収録中の合間に飲んでいたのはごく普通のお茶でした。
カテキンといえば殺菌作用、脂肪燃焼効果があると言われていますが、最近の研究によると緑茶が血糖値を下げてくれることがわかったという。
緑茶を飲みながら炭水化物を食べたほうが糖分の吸収が穏やかになるということでした。
お茶の入れ方と種類
カテキンが多いのが煎茶。最も取れる温度は70度。1分ほど蒸してから入れたほうがカテキンが多く抽出できるという。
食前にヨーグルトを食べると効果が減る
友近さんは食事の前に飲むヨーグルトを飲んでいました。ヨーグルトは食後に食べないと効果が減るということでした。
ヨーグルトのビフィズス菌は50歳以上になると幼少期の100分の1になると言われています。
ビフィズス菌は胃酸に弱いので、食前に食べると腸に届く前に死滅してしまうので食後に食べるのがベストだといことでした。
死んだビフィズス菌も役に立つ
ただ、胃酸で死滅したビフィズス菌も善玉菌の餌になるので結局無駄ではないとのこと。
枝豆を茹でて食べるのはダメ
田中さんの枝豆の食べ方は茹でていました。でもゆでるのはもったいないという。
脂肪の燃焼をアップさせる成分が入っているという。コリンは余分な脂肪を増やさないようにするという。オルニチンは脂肪や糖の燃焼をアップさせるという。
茹でるとこれらの成分は水に溶けてしまうという。
枝豆は焼いて食べるのがベスト
塩もみした枝豆を魚焼きグリルで焼いて食べるのがベストだという。10分ほど焼くという。
フライパンで蒸し焼きにするのもおすすめだという。
毎日お酒を適量飲むのは健康長寿には良い
田中さんがやってきたのはステーキ店。お酒を飲むのは実は長寿の秘訣だったということでした。
カリフォルニア大学の調査
カリフォルニア大学の調査によると毎晩1日1,2杯のビールやワインだったら死亡率が18%は減ったという。
イギリスの研究
1週間のアルコール量が100g以下だったら心臓の疾患が
ワインならグラス5杯、ビールなら缶7本までならOKだということでした。