サイエンスゼロでは自己治癒コンクリートについて取り上げていました。何でもある海洋微生物とコンクリートを混ぜることでヒビが入ってしまったコンクリートが1ヶ月で回復してしまうということでした。このような新技術がコンクリートの正解でも開発されているそうです。
コンクリートのひび割れが微生物で塞がる理由
なんでもこの自己治癒コンクリートは、ヒビが入ってしまってもなんと1ヶ月もすれば自然と塞がってしまうそうです。
この自己治癒コンクリートが開発されたのはオランダ。
国土の4分の1が界面よりも低いオランダでは水路の下に高速道路が通るという光景もみられるという。
そんなオランダでは土木の研究も盛んで、デルフト大学で開発されたのが自己治癒コンクリート。
開発したのは海洋微生物が専門のヘンドリック・ヨンカーズさん。
コンクリートにバクテリアを使う
ヨンカーズ先生によると、バクテリアの中には石灰岩(炭酸カルシウム)を生成するものが存在しているという。
それがコンクリートのヒビを埋めてくれるのでコンクリートの自己治癒が可能とのこと。
好アルカリ性バシラス属
炭酸カルシウムを生成するバクテリアの一つに好アルカリ性バシラス属という種類のものが存在していて、これは貝殻やさんごの骨格の成分である炭酸カルシウムを作るということがわかったという。
ただし、ただコンクリートにこのバクテリアを混ぜてもすぐに死んでしまうので意味がないという。
そこで、最終的にたどり着いた方法として、生分解性プラスチックでバクテリアと餌をコーティングしたものをコンクリートと混ぜることでコンクリートのひび割れを自己治癒させることに成功したということでした。
バクテリアはこのコーティングの中で普段眠っていて、ひび割れなどから水分が入り込んで来ると目覚めて炭酸カルシウムを生成しひび割れを埋めます。
ひびわれが埋まったらまた眠りに付きます。最長で200年生存可能ということでした。
感想
コンクリートの世界もすごいことになっているみたいですね。国内でも開発に取り組んでいるということでした。