あと2ヶ月で今年も終わりですが、飲食店業界の団体がある指針をだしました。これから忘年会やクリスマスなどイベントで飲食店で予約する場合に関係がある話です。この指針によると飲食店で予約して無断でキャンセルした場合は客に全額請求できるというものです。また席だけ予約でも一部のキャンセル料が請求されるようになるそうです。
そもそも、ドタキャンは絶対ダメです。常識的にもありえないと思いますが飲食店業界では結構ドタキャンによるダメージが有るようです。
飲食店での無断キャンセルは全額請求
指針の内容のポイントは、お店を予約したにもかかわらず、無断でキャンセルした場合の対策としてコース料理を予約していた場合は料金の全額、席だけを予約していた場合でも店の平均客単価の5割程度請求できるというところにあるようです。
これは業界団体としては初の統一見解何だとか。
指針をまとめた団体の理事によると、中小の飲食店のそこまで整理されていないところをなんとか業界として一つの基準を設けようということでスタートしたということでした。
飲食店現場の反応は?
あるフレンチのお店のオーナーによると、この指針は飲食業界にとっては喜ばしいことだという。
このオーナーシェフによると、3年前は1ヶ月に5,6件の無断キャンセルがあったそうです。
現在でも実際に1月に2件くらいはあるという。
被害額は5万円から10万円くらいとのこと。
ただ、すべての飲食店がこの指針を歓迎しているわけではないようです。
中には、この指針によって客離れするのではないかと考えるお店もあるようです。
また、指針に反対するお店は、指針があっても実際問題、客からキャンセル料は取れないのであまり意味がないなどの考えがあるようです。
飲食業界での無断キャンセルの被害額
実際問題、無断キャンセルによる店の被害は多く、飲食業界全体で年間2000億円の損害が生じているとのこと。
ホテルや飛行機はキャンセル料を取っている
先程のオーナーによると、今の世の中、ホテルや飛行機にはキャンセル料がありますが、飲食店の場合は、これが軽く見られる傾向があるので、キャンセルを軽々しく考えないでもらえるように今回の指針は働くのではないかと思っているという。