心臓に付く新型脂肪、心臓周囲脂肪が心筋梗塞と深く関わっていることがここ2、3年でわかってきたという。この新型脂肪による心筋梗塞はなんの前触れもなく突然起こる。みんなの家庭の医学では、この新型脂肪とその落とし方、そしてどういった方が心臓に脂肪がつきやすいのか紹介していました。
そもそも、心筋梗塞になるには、血管の中に数十年かけて脂肪が蓄積されることで徐々に詰まって引き起こされる。しかし、メタボでもなく、若くてもなんと1ヶ月で突然発症してしまうケースもあるという。
新型脂肪が原因で突然死の危機に直面したが生還した方
57歳の男性、BMI値は正常の標準体重でメタボではない。しかし、4年前に新型脂肪による心筋梗塞に襲われる。胃を素手で掴んで持ち上げたような痛みに襲われる。そして気が遠のく。急性心筋梗塞になる。なんの前触れもなく起きた。
原因は心臓についていた12ミリの脂肪によるもの。
従来の心筋梗塞はメタボになり、脂肪が血管に詰まるといった内側から脂肪が溜まって詰まるパターン。しかし、新型脂肪型の心筋梗塞の場合は脂肪が心臓の外側に付くことで、その脂肪から毒素(悪玉ホルモン)がでて心臓の血管を痛めつけて詰まらせる。
心臓に脂肪がつきやすいタイプ
太っているからといって心臓に脂肪がつきやすいわけではない。
昔は痩せていた、標準体重だった方で、成人になってから急に太ったという方が心臓に脂肪がつきやすい。
理由は痩せていた人が急に太ると、脂肪細胞という、体内の余分な脂肪を蓄える細胞の数がもともと少ない。急激に太ると余分な脂肪を脂肪細胞に貯めこむことができないので、肝臓や腸、心臓といった臓器に脂肪が溜まってくる。
1年で5kgも太ったという方は要注意。
新型脂肪(心臓周囲脂肪)を減らす方法
心臓周囲脂肪はとてもたまりやすいが、一方で非常に落としやすい脂肪。新型脂肪を落すコツは2つある。
・脂肪をつかないようにする
食事をするときは野菜から食べる。血糖値を急上昇させない。
・心臓に付いた脂肪を燃焼させる
ちょいたし歩きをする。ちょっと離れたスーパーに買い物に行くことで歩数を増やす。1日6400歩を目安(女性)