歳を取るごとに歯の悩みが増える。実際、20本以上歯を有する人の割合は40代から減りはじめ80代では20%くらいにまで落ち込む。綺麗にしているつもりでも、お口の中はばい菌だらけ。歯を失う原因となるのが歯周病です。健康カプセル!ゲンキの時間では歯周病の治し方や予防法などが紹介されていました。実際に3人の方の唾液量から歯周病のなりやすさもチェックしていました。
意外と自覚症状がない歯周病
番組では、歯の検診を3人のチャレンジャーが受ける。歯には自信がある方、ない方両方が含まれている。
まずはプロービング検査を行い歯周ポケットの深さを調べる。プローピングとよばれる器具を使って深さを測る検査。その深さが3ミリ以下だと問題なしで、4ミリ以上だと歯周病の疑いがあるという。
3人とも残念ながら歯周病になっていた。中には7ミリと重度の歯周病の歯があることも判明。
歯周病の原因
歯周病はプラーク(歯垢)が原因で起きる。歯垢はバイ菌の塊。特に運動性のあるバイ菌は歯槽膿漏では悪玉と言われている。
歯周病はどうやって予防する?
歯周病の予防法のひとつに、ブラッシングがあるという。一見丁寧に磨いているようでも実際に磨けていない場合が多いという。特に歯と歯茎の際(きわ)は細かく揺らすようにブラッシングする。
そして、磨く順番をしっかりと決めて、一定方向にブラッシングする。あちこちに歯ブラシを口の中で行ったりきたりさせないこともポイント。
唾液も大切
番組では、3人の方に、サリバテストという唾液検査を受けてもらい、唾液の量と質を計測。歯周病がない方の唾液量は12.5ml~19.5mlだったのに対し、歯周病の方はなんと3mlと唾液量が少ないことが判明。
歯周病は年齢とはあまり関係がなくて、しっかりとケアをしているかどうかが問題。ちゃんとケアしている高齢者は歯周病になっていないという。87歳にして歯の数が25本を維持している女性もいるそうです。
酢の物を食べたり、糖分塩分を控え、ゆっくりよくかんで食べることが唾液量をアップさせるポイント。
つまり、生活習慣を改善することで歯周病はコントロールすることができる。
歯周病の治し方! 動脈硬化や心臓病、糖尿病にも影響?
歯周病と糖尿病に罹患した女性のケース
歯周病は特に糖尿病と関係があることが最近わかってきているという。実際に糖尿病と歯周病に悩んだ女性の方は、自覚症状がなかったという。糖尿病がわかったのは会社の健康診断でのこと。
その後精密検査をして、薬を飲むという糖尿病治療をする。しかし、一向によくならず、歯の違和感があったので主治医に相談したところ、歯科医を紹介してくれたという。
そこで、歯科医で麻酔をして歯石を取ってもらい、ブラッシングの指導を受け、デンタルフロスなどでしっかりと歯垢をとったという。
その結果、2年間の治療で歯周ポケットの深さも改善して、血糖値の値も大幅に下がっていったという。
つまり、歯周病菌はインシュリンの働きを低下させることがあるという。その結果、血糖値があるという。このほか、動脈硬化や心臓血管疾患、なども関係があるとされて注目されている。
歯周病の方は、動脈硬化や心筋梗塞になるリスクは普通の人の3倍高まるそうです。
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