今や国民病とも言っても過言ではないアルツハイマー病。65歳以上の4人に1人が認知症予備軍とされていて、そのなかで、63%がアルツハイマー病、19%が血管性認知症とされている。モーニングバード!では、このアルツハイマー病治療法の研究の最前線を紹介していました。そのポイントはネプリライシンという酵素とソマトスタチンという物質。
アルツハイマー病の原因
アルツハイマー病の原因物質として考えられているのは、アミロイドβという物質。このアミロイドβ(べーた)が脳の中で蓄積されることで、脳の萎縮が起こり、記憶障害や人格障害をも引き起こすとされている。
なので、アルツハイマー病の治療のポイントはアミロイドβを減らすことと、ためないことになる。そこで鍵となるのがネプリライシンという酵素。
ネプリライシンを増やす方法
アミロイドβを減らす物質として注目されているのが、ネプリライシンという人間の体内で作ることができる酵素。このネプリライシンは60歳を超えると急激に減少してしまうことがわかっている。
ネプリライシンは、アミロイドβをバラバラに分解する働きをもっていて、これを増やすことができればアルツハイマー病の治療もかなりはかどるという。
今、アルツハイマー治療研究として行われているのが、無毒化したウイルスにネプリライシンを作る遺伝子を組み込んで脳に送り込みそこでネプリライシンを増やす方法。
マウスの実験段階で、初期のアルツハイマー病の症状の改善が見られたとか。
ソマトスタチンでネプリライシンを活性化
また、ネプリライシンを活性化するための研究も行われているという。それがソマトスタチンという物質。これは、ネプリライシンを活性化させる物質で、ネプリライシンが多少減ってもアミロイドβの分解を促進させるという効果が期待できるとか。
これを飲み薬にする研究も行われているという。
その他ネプリライシンを増やす方法
その他、ネプリライシンを増やす方法としては、よく運動をすること。
目安として1日1時間程度のウォーキングが効果的なんだとか。
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