ネックレスやピアスをしていてかぶれたことがあるという方は、もしかしたら金属アレルギー予備軍かも知れません。金属アレルギーの予備軍は、なんと推定で1,000万人も存在しているという。ためしてガッテンでは、この金属アレルギーの原因と対策、全身型金属アレルギーというのが紹介されていました。
金属アレルギーの原因とは?
金属アレルギーは、金属を身につけているのが原因で起こるとされていますが、金属を身につけている人全員が金属アレルギーになるわけではない。ある条件がそろうことで、ある日突然アレルギー体質になってしまうという。
それは、金属と汗と細菌と傷がそろった時にアレルギー体質になるリスクが高くなる事がわかっている。まず、汗と金属が接触することでニッケルなどの金属成分が溶け出す。
そして、金属は溶け出すだけでなくイオンという小さい粒子になり皮膚の中に入り込んでくる。
次に細菌がそのイオンと一緒になって入り込んできた時に、皮膚の中で白血球が細菌をやっつけようと躍起になって攻撃する。白血球が金属イオン(金属成分)も敵と判断して攻撃し始める。そして、どんどん白血球が増殖する。
これが、アレルギー体質になる瞬間。つぎから、この金属に対して体が反応をし始める。
傷がつくことで細菌が皮膚に入り込む
普段皮膚にはバリア機能が働いており、簡単に菌は皮膚の中に入り込まないようになっている。しかし、汗をかいたりして傷を皮膚に作ることによって菌が入り込み、そこに金属がイオンもいっしょになるとアレルギー体質になるという。
これらのことが、金属アレルギー原因の有力説のようです。
金属アレルギーの予防と対策
アレルギー体質になっている人は金属を付けないことがポイント。白血球をどんどん増やさないようにする。かぶれを繰り返すと悪化してしまう。可能なら、パッチテストを受けてどんな金属に反応するのか知っておくと今後の金属アレルギー対策になるという。
全身型金属アレルギーとは
金属に触れていなくても金属アレルギーになるケースがあるという。それは全身型金属アレルギーと呼ばれていて、実際には次のような例があるという。70代の男性のケースの場合。ある日突然、背中に猛烈な痒みが起こる。症状はどんどんひどくなっていったという。そして、全身にもおよぶようになった。
検査の結果、コバルト、水銀アレルギーであることがわかる。この全身型金属アレルギーの特徴は、手のひらや足の裏にも湿疹や痒みがあらわれる。汗をよくかく場所に湿疹が出やすい。
最終的には、この男性の場合、歯の金属が原因だったという。しかし、歯の金属が必ずしも根本的な原因とも言い切れるわけではないという。やはり、パッチテストで自分がどの金属に弱いのか知っておくことも大切のようです。
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