筋肉がやせ細らなくても転倒を引き起こす新原因が明らかになってきたという。それは筋肉の質。筋肉にサシが入っていると筋肉量があっても転倒のリスクが高くなるとのこと。みんなの家庭の医学では大豆食品と食後のかんたんな運動で筋肉のサシを改善する方法を紹介していました。
筋肉の量があっても転倒のリスクが大きい理由
番組では、筋肉の老化現象と転倒との関係に詳しい名古屋学芸大学の下方浩史先生のもとを訪れ、転倒の新原因について詳しく調べました。
下方先生によると、転倒は筋肉が萎縮してしまうと起こってくるが、どうも筋肉の量ではなく、筋肉の質こそが問題になっているのではないかとのこと。
つまり、
筋肉量があっても、筋肉の質が悪いと力が出せないので、転倒のリスクが高くなる
ということでした。
筋肉の質の低下
具体的に筋肉の質の低下とは、筋肉の中にサシが入った状態になっていること。
サシ(脂肪)といえば、焼肉で例えると霜降り肉と同じで、人間の筋肉にもサシが入ることがあるという。
筋肉の質が低下してくると、このように筋肉に白い筋が入るようになるとのこと。
サシが入っているのは、
高齢者だけでなく若い人にも入っているケースも
少なくないとのこと。
サシが入っていると、転倒のリスクは、サシが入っていない人に比べて3倍もあるとのこと。
納豆と豆乳で筋肉のサシを解消
筋肉のサシの予防・改善が期待されているというある食材があるという。アメリカの権威ある医学雑誌に発表された論文によると(The Journal of Nutrition)、その食材に含まれた栄養素を3ヶ月に渡って摂取した人は、摂取していない人に比べ、筋肉の成長を促すホルモンの量がおよそ3倍も増えたという。
その筋肉のサシを予防・改善する食べ物は大豆食品でした。
番組では、一人の女性に納豆と豆乳のどちらか1品を食事に足してどれくらい筋肉のサシが改善するのか検証していました。さらに、1日3回食後に椅子から立ち上がり空気イス状態で20秒間キープするという運動もやってもらいました。
検証の結果、脂肪量が7%だったのが基準値内の6%へと改善していました。
長く続ければそれだけ改善するようでした。
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