誤嚥を防ぐには食べ方や姿勢が重要だという。その方法はわりと簡単で、飲み込んだ直後に息を吐く、飲み込むときにうなずくだけでよいとのこと。世界一受けたい授業では、『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』の著者で西山耳鼻咽喉科医院の西山耕一郎先生が詳しく誤嚥を防ぐための方法を教えてくれました。それは喉仏を上にあげる方法でした。
誤えんを防ぐコツ 飲むときにうなずく
誤嚥を防ぐ簡単な方法のひとつには、飲み込む瞬間にうなずくと良いということでした。
食べ物が気道に入りやすい姿勢は、ものを飲み込む瞬間に上を向いている時だという。
普段食道は閉じていて、気道が開いています。しかし、食べ物を飲み込む時はわずか0.5秒から0.8秒だけ気道にフタがされるという。
この時、上をむいて食べると気道にフタがしづらくなり食べ物が気道に入りやすくなるとのこと。
なので、逆に下をむいてうなずくような姿勢をすると気道のフタがしやすくなるので誤嚥のリスクが下がるとのこと。
飲み込んだ直後に息を吐く
もう一つ、誤嚥を防ぐ簡単の方法は、飲み込んだ直後に息を吐くとさらに誤えんしにくくなるとのこと。
つまり、食べた後に、「はー」と息を吐くことを心がけておくと、たとえ誤嚥しかけても、息とともに食べ物を出せるので誤嚥を防ぐことができるとのこと。
誤えん性肺炎
食べ物や唾液などが誤って気道に入り込み肺に入ると、肺で炎症が起き肺炎を引き起こしてしまうことがあります。いわゆる誤えんが原因の誤えん性肺炎。
誤えんは、肺炎だけでなく、窒息の原因にもなるので、高齢者だけでなく、若者や子供も要注意とのこと。窒息による死亡は交通事故によるものよりも多いとか。
誤えんの原因は飲み込む力の低下。つまり、喉を鍛えて誤えんを防げば寿命を延ますことにもつながるということでした。。
喉仏を上にあげる 衰えた喉を鍛える方法
先生が教えてくれた喉を鍛えて喉仏を上にあげる3つのエクササイズは次のとおりでした。
アゴ持ち上げ体操
- 下アゴに両方の親指を当てます。
- アゴを引きながら指で押し返します。
- この時、口を横に広げてのど仏周辺に5秒間力を入れます。
- この運動を朝昼晩の食前に行います。それぞれ5秒間を10回行います。
吹き矢トレーニング
- 紙とセロハンテープを用意します。
- 直径2センチ程度に丸めて筒を作ります。
- 次に紙を丸めてテープで固めて玉を作ります。
- この玉を筒にこめて、50cm先に置いたペットボトルを倒します。
- これを1日5分程度行います。
カラオケで高いキーの曲を歌う
3つ目は高いキーの曲を歌うという方法。この方法でものど仏を動かす筋肉が鍛えられるとのこと。
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