めまいには、回転性のめまい(ぐるぐる型)とふわふわ型のめまいの2種類があるという。モーニングバードでは、めまいの権威、聖マリアンナ医科大学の肥塚泉教授から多くのめまいの原因や対処法、治療法などを取材していました。めまいの症状は、20代から70代において女性に多い。しかも、年齢が上がるに連れて増えている傾向があるという。
ぐるぐる型のめまい(良性突発性頭位めまい症)の原因
めまい患者のおよそ7割がこのぐるぐる型のめまい。
目が勝手に自分の意志と勝手に動くのでそれに応じて景色が回る。じっとしていても目がかってに動く。良性発作性頭位めまい症とよばれていて、眼球が左右・上下に動いたり回転したりする。
ぐるぐる型のめまいの原因
原因は耳の奥にある三半規管、体の回転を感じるセンサーになんらかのトラブルが生じて起こる。この三半規管と音を聞く渦巻管の間にある膨らみのあるところで、耳石器というのがある。
そこの上に耳石という石が乗っている。ぐるぐる型のめまいの場合この石が間違って三半規管に落っこちることで起きてしまう。
そもそも、耳石はぷるんとしたゼラチン質の膜の上にへばりついていて、前後、上下、左右の体の動きを感知する。なにかの拍子で耳石が剥がれ落ちて三半規管にのなかに入り込み塊になる。
この塊が三半規管の中で動いてしまうと、脳は体が動いていると勘違いしてしまいめまいの症状が現れる。
その他のめまいの原因
40代以降の女性で特に更年期の女性は骨粗しょう症になりやすい。耳石も炭酸カルシウムでできているのでもろくなる。そのため、耳石も剥がれやすくなってしまう。
つまり、耳石が剥がれる原因は加齢やカルシウム不足によって起こる。また、転倒によって頭をぶつけたり、激しいスポーツでも耳石が剥がれ落ちることがある。その他にもメニエール病や突発性難聴の場合がある。
はがれた耳石が塊になるとめまいが起こりやすい
この良性突発性頭位めまい症は寝返りを打たない人に多いとされている。寝返りをを打たないので睡眠中に耳石が一箇所に集まりやすい状態になる。
ぐるぐる型めまい対策法
耳石が塊になるとめまいになりやすくなるので、それを予防する方法がめまい対策になる。番組では、寝返り運動をすると効果的と紹介。
寝返り体操のやり方
・右に寝返りを10秒
・仰向けに10秒
・左に寝返りを10秒
・最後にまた仰向けに10秒
これを朝晩10往復行う。
ふわふわ型のめまいの原因
次にふわふわ型のめまい。いわゆる立ちくらみなどがこのケースにあてはまる。原因は高血圧。高血圧の方は血圧が高いだけじゃなくて、血流の調節が悪くなる。脳に行く血流が一瞬悪くなって、立ちくらみを起こして、立とうとした時にばたっと倒れてしまうこともある。
つまり、脳の血流の低下が原因。
ふわふわ型のめまいは脳出血や脳梗塞が起こる場合もある。めまい以外に、ろれつがまわらない、全然たてない、歩けないといった症状があれば救急車を呼ぶ。
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