ガイアの夜明け!リバーセイコーの極小ハサミとメトランの人工呼吸器

ガイアの夜明けでは、リバーセイコーとメトランという2つの町工場が紹介されていました。これら町工場の医療機器開発の技術が国内だけでなく、世界をも救う。これら町工場の社長、会長は国内だけでなく、世界も自分たちの技術をつかって病気の人を救いたいという壮大なロマンに満ちあふれていた。

ハート

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リバーセイコー ガンを切除する極小ハサミ

ガンを切除するハサミを作る会社はリバーセイコー。長野県岡谷市にある小さな会社。従業員40人の町工場、しかし、世界でここでしか作れないハサミがある。それが極小ハサミ。値段は1本3万8千円からで全国で約700の病院で採用されている。

極小ハサミを使う手術は去年(2012年)から保険診療の対象となる。そして、注文が殺到し、2年間でなんと7倍になっていた。創業者で現会長の開発者自身も胃や大腸など5つのガンに罹患。そんな中で極小ハサミを開発し続けている。

部品も大きさが0.3ミリしかないのでひじょうに細かな作業が必要。作っても注文に間に合わない。従業員全員でやっても1日30本しか生産することができないとう。

そんな中去年、会長は心筋梗塞でも倒れたという。命を削りながらのもの作り。同じようながん患者を助けたいという思いがそこにはあった。

新たな挑戦

とある医師からブラジル人用の極小ハサミを作って欲しいとの依頼を受ける。外国人の内臓は脂肪が多い。なので滑る可能性があるという。そこでハサミにギザギザを付けてほしいとの依頼をうける。しかも、1ヶ月以内に作らなければならないという。

3週間後わずか2ミリに30以上のギザギザが付いている極小ハサミが完成する。

10日後、極小ハサミを依頼した医師はブラジルへ行く。すでに患者が待っていた。直腸がんが再発していた患者。いよいよ手術がはじまる。日本の医師が執刀を取る。

すぐに、日本人向けに普段使われている極小ハサミを使う。しばらくすると医師から笑顔が消える。やはり、すぐにハサミが滑って切り取れなくなる。

しかし、この後改良した極小ハサミがすごい威力を発揮する。その結果、7時間かけて、腫瘍を摘出することができた。このギザギザの付いた極小ハサミのおかげだったという。

リバーセイコーは新工場を建設、今後の海外展開も睨んで、月3000本のハサミが製造可能になるという。

メトラン 子供用の人工呼吸器

ホクロ

多くの未熟児を救う日本の医療機器というと、新生児用の人工呼吸器。埼玉にあるとある新生児集中治療室がある病院。人工呼吸器が備え付けられている。大人のものとは違っている。小さな町工場が開発したものだった。

これを開発したのは埼玉県にあるメトランという会社。人工呼吸器を作っている会社で命に関わる製品なので、機器は全て手作り。

全国の新生児集中治療室の9割がメトラン製のものが使用されている。そして海外からも注目されている。

ベトナムでの挑戦

ベトナムでは1000グラム以下の未熟児の4割は助からないという。新生児用の人工呼吸器の不足も原因。しかし、メトラン製の新生児用呼吸器は1台現地価格で700万円もする。値段が高すぎるのでたくさん導入するのは難しい。

そこで、価格も重要だということを実感する。メトランの呼吸器の部品の40%はベトナムでつくっている。
そこで現地で開発することで値段を下げるように工夫することに。そしてコストダウンした新型呼吸器を完成させる。従来機の半分の値段を目指していた。さらにボタンの数を少なくして操作もしやすくした。新型機を早速ベトナム最大級の小児科病院へ寄付。

メトランはさらなるコストダウンと量産化に向けて、ベトナムに新工場を建設。規模は日本の工場の5倍はあるという。コストダウンした新型機を量産して世界に輸出する予定とのこと。

ニッチな分野では、やはり町工場の技術が欠かせない。町工場の技術が世界の命を助けるという所まで来ている。

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