子どもと離れて暮らす父親が起こすトラブルが増えているという。親が我が子を連れて行ったというトラブルは年間30件を超えているという。離婚する夫婦が年間23万組いる中で別れた親子関係が大きな課題となっているという。クローズアップ現代では父親の心理状態や離婚後も子どもと面会を行っているケースなど取り上げていました。
子供に会えない父親の心理状態
とある男性のケース
子供だけが唯一支えになっていたという男性。妻との仲が悪くいつも喧嘩をしていた。このような生活が続き、仕事から帰宅すると妻が実家に子供を連れて帰っていた。
その後、メールで離婚を切り出される。やはり妻を無視したり、喧嘩が原因。
すぐに実家に駆けつけるが、結局その時の話し合いでも妻を責めてしまう。帰ろうとしたが結局途中でまた妻の実家に引き返すも、今度は妻の両親が中に入り子供にすら会うこともできなっくなってしまった。
それから4ヶ月後、子供の誕生日なので子供に会いに行こうとするが、妻から2度と来ないでくださいというメールが届く。
この時、男性の母親の一言で考えが変わった。それは、相手が怖がっているかもしれないということだった。
面会交流の規定
民法では当事者同士の話し合いで子どもと別れた親御さんと面会できることが規定されている。当事者同士の話し合いがつかない場合は、家庭裁判所の調停で決める事ができる。
このような規定があるにも関わらず、当事者同士の話し合いによる面会は3割くらいしか実現していない。
7割は実現できていないのが現状。
子供の精神面はどうか?
合わせるつもりがない父に合わせようと思った40代の女性
夫に娘に会わせたくなかった。しかし、学校で友達と喧嘩が多くなったり、子供の言動にいざこざが出てきた。
また、父親に会いたいと口にするようになった。
心理カウンセリングを受けることを条件に月に1回2時間会うことに決めた。
父親といつでも会えるということで子供の言動が変わってきた。
親と子の面会を模索する自治体
兵庫県明石市では、離婚届を提出する際、面会に関する取り決めも提出することを進めている。
面会交流は子供の権利。
自らの意識を変えたことで面会が許された男性。相手を責めるのをやめた。
週に2回の面会が許されるようになった。
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