オタフクソースがナンバーワンの秘密 カンブリア宮殿

9月12日のカンブリア宮殿で紹介されていたのは、広島発のソース会社 オタフクソース。ウッドエッグ(お好み焼き館)というミュージアムも運営している。施設の社員はみなオタフクソースの社員で、お好み焼士という社内資格をもっている方もいる。お好み焼きの技量で3段階評価する資格制度。オタフクソースこのような制度も取り入れているユニークな会社。

広島はお好み焼きの激戦区。広島県内のお好み焼き店の数は1800店舗もあり人口1人あたりのお好み焼き店の数は全国1位。そのお好み焼き店の定番ソースがオタフクソース。オタフクソースは、一番粘り気があり野菜や果実の甘みが強い。お好み焼きに抜群。

ビジネス2

ちなみに、ソースの売上高(2011年)でオタフクは131億円とトップ。ちなみ2位はブルドッグの109億円、3位はカゴメの78億円。実際に地元だけでなく東京でもかなり売れている。オタフクの東日本での売上は10年で1.5倍にアップ。

また、オタフクソースでは出張お好み焼きとして年間100箇所で無料提供を行うという活動もしているという(広島県内)。

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オタフクソースの苦悩

広島県内ナンバーワン、でも全国進出の時は苦戦を強いられたという。なんとオタフクが全国にに進出した25年前は様子が違っていた。東京では10年間まったく売れなかったという。

そこで、ホットプレートで簡単に作れるお好み焼きこだわりセットを発売することにした。これを実際にお客さんの前でホットプレートで焼いて作って試食販売。オタフクソースをつけて試食させることでソースも一緒に買ってくれるようになった。ソースも美味しいと話題になり売れるようになる。

オタフクソースの味のおいしい秘密

甘み:オタフクソースでは砂糖の代わりにデーツ(ナツメヤシの実)を使っている。ミネラル、鉄分、カルシウム、食物繊維が豊富に含まれている。体に良い天然の甘さを提供している。

辛味:黒胡椒をゆっくりと石臼で挽く。石臼でやっているので、なんと1日20キロしか挽けないという。このように熱をかけずにゆっくり挽くことで、風味や辛味が最大限に抽出できるという。

こだわりの名水:ソース作りに酢は欠かせない。オタフクソースでは酢も自前で作っている。わざわざ山奥に工場を立ててきれいな湧き水を利用しているという。

多様な商品開発

スーパー、コンビニ、百貨店などからのオーダーメードのソースも作る。多くのオファーがあり常に数十社分の開発をしているという。惣菜用のチキンソースやどんぶり用のソースなど。

オーダーメードの商品開発は年間2000以上。ちなみに、このようなオーダーメードは採算性は悪いとのこと。しかし、社内の職人の育成や情報収集には役立つという。

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